鏡を覗きこむ
ライン

注射でしわとり

しわとりというのは、難しいことではありません。しかし、自分で何とかしようとするには難しいということもあります。
ごくごく浅いしわであれば、肌のマッサージとか、スキンケアとかで深くなるのを防ぐことが出来ますし、しわを隠したり、目立たなくしたりすることも出来ます。
しかし、ある程度深くなってしまったしわに関しては、むしろクリニックでとってもらわなければ解消することが出来なくなるのです。

クリニックで出来るしわとりのうち、最も簡単にやってもらうことが出来るのは、「注射」です。しわのあるところに注射をしてもらうことで、しわは解消され、すべすべのみずみずしい肌がよみがえるのです。
とは言っても、たとえば風邪を引いたときに打ってもらう注射とかとはちょっと意味が違いますので、ここではその説明をしておきましょう。

風邪のときに注射を打ってもらうのは、お薬を体に入れるためです。あるいは、体力をつけるために点滴で栄養素を送り込むという場合もあるでしょう。
体に入ってきたものが、どこかに何らかの作用をして体の状態を向上させるというのがその目的なのです。
しかし、美容系のクリニックで行われる「ヒアルロン酸注射」は、薬の注射とは違います。ヒアルロン酸は薬ではなく、ゼリーよりはもっとやわらかく水に近い成分で、これを注入することによって肌はふっくらとした感じになり、肌にはハリが戻るというわけなのです。
ちょっとばかり乱暴な言い方をすれば、ヒアルロン酸とはクッションであるわけです。注入することで肌に包まれている部分の嵩を増やし、ピンと張るようにするわけです。
ヒアルロン酸は、何だか名前だけ見れば得体のしれない物質のように思われますが、本来は人の体の中に存在しているものでもあります。ゼリーよりやわらかなその物質は、人の細胞が一塊になるとき、それをつなげる役割を果たしています。
ですから、注射すると言ってもぜんぜん危険なものではなく、美容系のクリニックで行われる治療の中でも、もっとも体にかかる負担が小さくてすむものなのです。
ただし、ヒアルロン酸はいつか、体の中に吸収されてしまうという面も持っています。注入したところに未来永劫とどまってくれるわけではなくて、もっと奥の方へ吸収されて別のことに使われてしまうのです。
そういうわけで、ヒアルロン酸注射によってしわとりをしてもらおうと考えたときには、何度かクリニックに通わなければならないのです。

ところで、しわとりをしてくれる注射には「ボトックス注射」という方法もあって、これはヒアルロン酸注射とは違います。ボトックスは筋肉に作用する成分で、こわばりを解くという効果を持っています。
眉間にしわの寄った形で筋肉がこり固まってしまっている場合に、ボトックス注射は効果的です。それによって筋肉のこわばりが解け、眉間のしわは薄く解消されることになります。